今年もこの時期がやって来ました。今年は純粋によく聴いた9作品と、2016年を象徴するようなインパクトがあって記録しておきたい更に9作品を簡単なコメントを添えて紹介します。なぜ9枚ずつかと言うと、画像9枚にまとめるやつをやりたかったからです笑
○KONCOS 「Colors & Scale」
進化を続けて3ピースバンドになったコンコスの3rdにして新たな1stとも呼べそうな一枚。音楽の魅力に体も心も自然に踊ってしまう。ライブではリディム時代を彷彿とするハードコアパンクの側面が全面に出てまるで別物に変化するまさに魔法のような音楽。心臓の奥が熱くなるイメージ。
○The Avalanches 「Wild Flower」
サンプリングミュージック集団の16年ぶりのセカンド。リリース以来、何聴こうか迷ったら無意識にこれを再生してたくらい体にスっと入って来る幸せな音がギュっと詰まった一枚。何がサンプリングされてるかなんてわからなくたって良い、気持ち良くなれればいいじゃない。
○TWEEDEES 「THE SECOND TIME AROUND」
去年の1stがあまりにも素晴らしかったけど、2ndも凄かった。沖井節炸裂しまくりの開幕3曲の暴れっぷりが最高過ぎだし、"PHILLIP"をはじめて聴いた時の衝撃は2016年一番だった。欲を言えば後半にもっとアップテンポな曲が欲しかった。
○The Lemon Twigs 「Do Hollywood」
20歳にもなってない2人組のデビュー作。ビートルズ風味のインディーサウンドだけど、若さ故の固定概念に捕われない曲の展開に圧倒される。今後の作曲に影響してきそうな音楽的アイディアが詰まっている。これ、凄いです。
○Keishi Tanaka 「What's A Trunk?」
世界で一番好きなバンドriddim saunterのVo.ソロ3枚目。今までで一番カラフルで楽しいし、何かSSWという肩書きから解き放たれて吹っ切れた感じがする。"Just a Side of Love"は私の2016年ベストトラック。
○Boulevards 「Groove!」
USファンクミュージシャンの1st。Captured Tracksからとは思えない陽気でご機嫌なファンクポップミュージック。顎が前に出てしまうようなグルーヴィンな曲揃い。
○Chance The Rapper 「Coloring Book」
黒過ぎるヒップホップはあんまり聴かないけど、これはヒップホップに精通してない人にもポップミュージックとして届く力のある音楽だと思う。
FREE DL( http://samplinglove.blog94.fc2.com/blog-entry-2623.html )
○宇多田ヒカル 「Fantôme」
宇多田ヒカルのアルバムの中でもかなり好きな方。言葉選びのインパクトや、独特な歌い回し等、やっぱりこの人は特別な歌手だなぁと、改めて凄さを感じた。
○UNISON SQUARE GARDEN 「Dr. Izzy」
デビュー前から聴き続けてるバンドの新作。やっぱりスカっとする日本語ギターロックが好きだけど、ユニゾンは自分の中で別格。凄い量の歌詞もポップにまとめるメロディセンスが更に磨かれた。
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ここからは2016年、インパクトに残った作品を紹介します。EPも混ざってますがご了承下さい。
○MOROHA 「MOROHA Ⅲ」
遂にフジロック出演を果たしたラップ+ギターの2人組ヒップホップユニットの3枚目。他の誰とも似ない、言葉の迫り方と伝わり方に説得力が増している。
○Sofi Tukker 「Soft Animals - EP」
SXSW2016の出演者を片っ端からチェックしてた時に見つけたNYの男女デュオのデビューEP。リフが担う仕事の理想型のような格好良さが印象的。ティンティンズ辺りの匂いがする。
○TV GIRL 「Who Really Cares」
バンド形式を取り入れた最高にハッピーなサンプリングポップ。とにかく幸福な空間を作ってくれる、何も考えずにただ音に身を委ねるのみ。
FREE DL(1stも可能) ( http://simonsaxon.com/music/tv-girl-who-really-cares/ )
○片想い 「QUIERO V.I.P.」
カクバリズム出身ポップバンドの2nd。様々な音楽をオリジナリティ溢れるポップミュージックに昇華しつつ、間の抜けたボーカルが個性的で笑えたり泣けたりで中毒性あり。
○Prep 「Futures - EP」
ロンドン出身AOR寄りのR&BポップバンドのデビューEP。ゆったりしたリズムと優しい歌声で体を揺らせる心地よいポップミュージック。アルバムに期待。
○KING 「We Are KING」
女性R&Bグループの1st。メロウでスムース、色んなバランス感が凄い。なんだか今の時代に鳴ってる音をひとまとめにした時に真ん中にいそうな音って感じがした。
○Lido 「Everything」
ノルウェーのプロデューサーLidoの1st。近未来的なエレクトロ、あんまり聴かないジャンルだけどこれはビックリした。色んな音にただただ圧倒される。「すげ〜…」って口に出して言うやつ。
FREE DL (※リリース時は出来たけど今は出来ないっぽい…)
○こぶしファクトリー 「辛夷其ノ壱」
ハロプロ新人の1st。既発のシングル曲がどれもファンクで最高だったが、アルバムはそこを掘るのではなく軸に音楽性の幅を横に広げた感じで、ロックな音が増えた印象。優良J-POP作品。
○鷺巣詩郎 「シン・ゴジラ音楽集」
今年はサントラに触れる機会が多かったけど、やはり2016年を象徴するこの作品のインパクトは凄かった。音楽と映画のシーンが脳内で完全にリンクする。伊福部曲の使いどころもあえての音質も絶妙で最高だった。
あとは、チャンス繋がりでDonnie Trumpet & The Social Experimentも良く聴いたし(なんならソロより聴いたけど去年の作品なので載せれず)、フジロックのベストアクトだったBECKも予習復習でよく聴きましたね。映画シングストリートも音楽も内容も良かったし、他にも色々ありますけどね。
今年はDJ現場からも遠ざかってしまって、フロア寄りの堀り方をしなくなったような気がします。純粋に「歌心のある」音楽を求めていた感じでしょうか。コンコスとアヴァランチーズのように、とにかくポップで楽しい音楽がやっぱり好きみたいです。来年も色んな音楽が生まれるのを楽しみにしましょう。
皆様、今年もお世話になりました。このブログ自体更新頻度は低めですが、来年も思い立ったら何か残していくようにしますので、これからもよろしくお願いします!